フランス語 私の推薦する入門書・教材ランキング

1位:『新・リュミエール-フランス文法参考書』森本英夫、三野博司(駿河台出版)

最も総合的で基礎から応用までが書かれた優れたフランス語の文法書です。日本あるいは日本語でフランス語を勉強するなら絶対必携の一冊だと思います。

2位:『やさしいフランス語の発音』小島慶一(語研)

フランス語の発音、特にフランス語にしかない音の発音とスペルの読み方やひとつの文全体のアクセントのつけ方について解説した教材です。発音は語学の基礎なのでフランス語学習の最初の一冊としてお薦めです。

3位:『仏検3・4級必須単語集』久松健一(白水社)

この本は短文とCDのナレーションによってコンテクストの中で単語や熟語、言語表現を覚えられる教材です。仏験を受けない方にも大推薦のとても優れた単語・述語集です。

4位:”Living Language French: Complete Edition”, Living Language

3冊のテキストブックと9枚のCDによって構成され、文法、動詞の活用、語彙、表現、会話、発音、リスニングと文化についてのチップスが統合された、最高のフランス語教材あるいは講座。この教材のもう一つの利点は、あなたはCDを聞くことだけによってハンズフリーでフランス語の単語、表現と文法などを学ぶことができるようにもデザインされていることです。これによって、あなたは「中級レヴェルのフランス語」または「フランス語のすべての基本的な要素」をマスターすることができます!!

5位:『これなら覚えられる! フランス語 単語帳』六鹿豊(NHK出版)

短文と2枚のCDの音声で、文脈の中で単語や言語表現を覚えられる優れた単語教材です。

6位:”Easy French Reader” by R. de Roussy de Sales, McGraw-Hill Education

最も基礎から日常会話と簡単なフランスの歴史のテクストを通してフランス語が習得できるリーダーです。難しい単語を除いて英語訳は書かれていませんが、辞書を調べながら読むことが学習になります。

7位:”Collins Easy Learning French Grammar” by Collins UK, Harper Collins UK

初心者から中級者のための標準的なフランス語の文法書。そして、これは英語の最も優れたフランス語文法本です。あなたはこの本を読んでフランス語の文法の基本的な本質的な知識を習得することができます。

8位:『フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!』清岡智比古(白水社)

日本語で最もわかりやすいフランス語文法書・入門書です。大学の講義などではなく独学でフランス語を学ぶならこちらも必携です。

9位:”French Verb Drills” by R. de Roussy de Sales, McGraw-Hill Education

これはほとんど動詞の活用とその時制についてのみ習得するための優れたドリルです。

10位:『フランス語の綴りの読み方 正しい発音の出発点』稲田晴年(第三書房)

日本で最も詳しくフランス語の発音のベースとなる綴りの「読み方」について書かれている本です。この本も必読です。

11位:« Le Petit Prince » de Antoine de Saint-Exupery, Mariner Books, 『朗読CD フランス語で聴こう「星の王子さま」』アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ、ベルナール・ジロドー、小島俊明(第三書房)、『星の王子さま―オリジナル版』アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(岩波書店)

フランス語の基礎を習得するためのリーダーとして最適な本です。日本語版、英語版、オーディオブックも手に入れることができます。

12位:”501 French Verbs: with CD-ROM and MP3 CD” by by Christopher Kendris & Theodore Kendris, Barron’s Educational Series

この本の前半は動詞の活用の規則、時制とその意味について解説します。後半部は、動詞の教材の中で最も多くの動詞の活用表を収録しています。また、付属のMP3 CDは動詞の活用を覚えてマスターするための非常に優れた教材です。

13位: « La grande histoire du monde » de François Reynaert, Le Livre de Poche

外国語を習得するには、世界史あるいはヨーロッパの歴史書を読むことを私はお勧めします。歴史の本の記述は、明快で、本質的で、理解しやすいものです。あなたは、学校で学んだ歴史や、本やテレビ番組で聞いた歴史を知っているでしょう。ですから、外国語の歴史書は比較的容易に読むことができます。歴史の本では、小説などとは違い、段落や章の記述を部分的に把握し理解することもできます。また、複数の言語の間で知識を結びつけることは知的でとても楽しいものです。

この本は、現在フランスで評判になっているアフリカ、アジア、アメリカを含めた全世界史の流れを文化や思想を含めて簡潔に不足なく捉えた読みやすい世界史の本です。オーディオブック版もわかりやすく聞きとりやすい内容です。

14位:« Petite Histoire de France, De Vercingétorix à nos jours » de Jacques Bainville, Diffusia

フランス語の定評ある子供向けのフランス史の本です。オーディオブックもあるのでフランス語学習に用いることができます。

15位:『ケータイ「万能」フランス語文法』久松健一(駿河台出版)

すべての文法事項が過不足なく記載されたフランス語の入門と簡単なリファレンスとして使うことのできるフランス語文法書です。

16位:« Le Peit Nicolas » de Jean-Jacques Sempé & René Goscinny, Gallimard, 『プチ・ニコラ 集まれ、わんぱく!』ルネ・ゴシニ 著、ジャン=ジャック・サンペ(イラスト)、曽根元吉、羽昌子 訳(偕成社文庫)

あなたがある範囲のフランス語が理解できるなら読むことができる楽しく過度な児童書です。また、オーディオブックと英語版と日本語版がある。あなたは、あなたの子供の頃の素晴らしい大切な思い出を覚えているだろう。それらは、世界のすべてに共通しています!

17位:”Barron’s French Grammar” by Christopher Kendris & Theodore Kendris, Barron’s Educational Series

この小さな優れた本は文による説明ではなく、チャートや英語との比較、例文や例外の列挙によって書かれた文法書です。

18位:『私のフランス語手帖 単語絵本とかんたんフレーズ(CDブック)』佐々木じゅんこ(国際語学社)

イラストとCDの音声によって単語と会話フレーズを学ぶことができる全くの初学者にオススメな最も簡単な単語集です。

19位:”French Phrase Book (Eyewitness Travel Guides)”, DK Publishing

小さな便利な本です役に立つ単語と、会話やフランス語を話す国の旅行や滞在のための表現が収録されています。非常に基本的な単語と、この様々なシーンや状況で基本的な日常や仕事の短いフレーズがエントリー。

20位:『まるごと覚えようNHKスタンダード40フランス語』大木充(NHK出版)

最もわかりやすい日常会話表現を中心にした本です。基礎の会話表現を提示してそのヴァリエーションで表現や単語、発音を学習することができます。NHK教育テレビのフランス語講座がベースになっています。

21位:”Drive Time French: Beginner Level”, Living Language

フランス語が話される国への旅行や滞在での様々なシチュエーションやシーンでの語彙と表現が収録されています。この本の利点は、繰り返しCDを聞くことだけによって、フランス語の単語、表現、文法を学ぶことができることです。

22位:”Essential French Grammar” by Seymour Resnick, Dover Publications

これは最もミニマムで本質的な記述によるフランス語文法書です。

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『文法から学べるフランス語』佐原隆雄(ナツメ社)

『文法から学べるフランス語』佐原隆雄(ナツメ社、2004年7月)231ページ
わかりやすい簡潔な文法解説で練習問題とディアローグを多数収録したフランス語入門書!!
大学の教科書のような構成でありながら初心者・独学者にも学びやすいように工夫されたフランス語教材です。
全体の構成は二つのPartに分かれます。Part 1~Pronunciation et orthographe~(発音とつづり字)では、アルファベやフランス語の発音、男性名詞と女性名詞について簡単に解説します。Part 2~Grammaire~(フランス語の文法)から文法を解説した本編になります。各パート合計で61のLeçonで構成されています。
Part 2の各Leçonは、2ページか4ページになります。2ページで構成されるLeçonでは、左ページに文法の解説があって、右ページに練習問題があってその下部にそのLeçonであたらしく登場した単語がまとめられるかたちが基本になります。(Mini-dialogueが収録されているLeçonもあります。)4ページで構成されるLeçonでは、1ページ目と2ページ目に文法解説があって、3ページ目は練習問題、4ページ目はMini-dialogueとExpressions utiles(役に立つ表現、注意すべき表現)、そしてその下部にそのLeçonであたらしく登場した単語がまとめられるかたちが基本になります。練習問題の答えは巻末にまとめられています。
男女のフランス人のネイティヴ・スピーカーによるナレーションが収録されたCDが1枚が付属します。Leçon 2の動詞の活用などと例文、ミニ・ディアローグのナレーションが収録されています。(動詞活用は読まれないものもあります。)Expressions utilesとLeçonの最後にまとめられている単語のナレーションが収録されていないのが残念です。
厳密に文法を学ぶというよりは、会話で使えることを指向した「コミュニケーションのための文法」を学ぶための教材です。文法の解説は文章での説明は最小限にして、図や矢印と書き込みで説明することでわかりやすく読む側に負担の少ないようにつくられています。練習問題が各Leçonに必ず一つ収録され、半数以上のLeçonでミニ・ディアローグが収録されていて、実践やコミュニケーションで使えることを重視しています。「本書の特徴と使い方」に「仏検3級レベル」と記載がありますが、この一冊だけで合格は厳しいと思います。
こういう大学での教科書をモデルにした教材には問題があると思います。
Leçon 1の解説だけでは、発音の理解ができません。ほとんどの文や単語にはカタカナでのフリガナがつけられていますが、そのまま読まない方がいいです。文法と綴りはフリガナに頼らなくても理解できるように始めに徹底して勉強した方がいいです。文法の解説は英語の文法をある程度マスターしていることを前提としている一方で例外などを詳細に解説していません。そして、文法を学びながら単語を覚えていくより文法を学ぶ前にヴォキャブラリーがある程度あったほうが理解が早いと思います。
基礎文法が学べて練習問題が多く収録されていてリスニングの勉強もできるという意味ではコストパフォーマンスは高いです。しかし、しっかりした知識で使えるフランス語を身につけるには、この教材に時間を使うことを考えると、総合的なコストパフォーマンスは高くないと思います。
僕は、発音・文法・単語を個別の教材でじっくり勉強していくことをオススメします。
Au revoir!!

『一冊目のフランス語 CD付き』川口裕司(東洋書店)

『一冊目のフランス語 CD付き』川口裕司(東洋書店、2008年9月)
初級フランス語のはじめの一冊であり最後の一冊!!
フランス語初学者が一冊で初級フランス語をマスターするように作られた文法中心の入門書。
レッソンは20あって、ひとつのレッソンは8ページで構成されています。最初の見開き2ページはダイアローグで左側にフランス語のダイアローグ、右ページに単語とダイアローグの日本語訳が載っています。残りの6ページはダイアローグで取り上げられた文法事項が解説されて、練習問題が挿入されます。
男性名詞/女性名詞や冠詞から接続法や条件法などの叙法まで解説されます。
CD1枚付きです。冒頭のアルファベトと発音についての解説、各レッソンのダイアローグと聞き取り系の問題のナレーションが収録されています。ナレーションは若いネイティヴの男性と女性が行っています。単語のナレーションが付いていないののが残念です。
この本の特徴は、文法の解説だけではなく、ダイアローグや単語集などにより、単独でフランス語の基礎を習得できることです。
しかし、初心者にはダイアローグが長く難しいので挫折する可能性があると思います。それに単語をただ表にされても最初はなかなか覚えにくいと思います。それに、文法の解説とあまり丁寧ではないと思います。
大学の外国語の授業や語学学校で勉強するならこういう総合系のテキストでもいいと思います。ですが、大学のテクストタイプの総合系の教材は独学には適していないし学習効率が悪いと思います。僕は、発音/文法/単語などを個別の教材で勉強していくことをオススメします。
Au revoir!! A bientôt!!