やさしいフランス語の発音 小島慶一(語研)

やさしいフランス語の発音 小島慶一 (2002年9月、語研)
フランス語の発音、もといフランス語はまずこの一冊から!!
『英語耳』のフランス語版とも云うべき良書です。
日本で出版されているフランス語の発音の解説書で最もわかりやすく、クオリティが高く、充実した内容です。
パート1~2は、子音・母音の練習です。子音のみの発音を説明する『英語耳』ほど丁寧ではありませんが、顔の断面図で下の動きや鼻の空気の流れを説明して、類似する発音と比較しながらCDに合わせて発音の練習ができます。CDはちょうどいい早さで使いやすいです。
パート3は「綴りと発音」で、母音字eや副母音字、鼻母音といったフランス特有の発音について解説します。パート4は、「リエゾン・エリジォン・アンシェヌマン」についての解説と発音の練習です。綴りと発音をマスターするには物足りなく、別の参考書が必要ですが、発音の練習にはなります。パート5「音節とアクセント」、パート6「イントネーションとリズム」はフランス語を勉強していけば、自然に身につくと思うので軽く流せばいいと思いますが、英会話が上手くて英語のアクセントやリズムでフランス語をしゃべってしまう人は練習した方がいいです。
巻末の「フランス語らしく話すために」は、音声のまとまりとして複合語や文章を捉える練習です。フランス語の文法や思考、発想法をある程度、理解してからチャレンジした方がいいと思います。
付属のCDのパート1~2の長さは、15分です。フランス語の初学者の方はこれのナレーションの後をリピートして音読することを、毎日2回、一ヶ月は続けましょう。
フランス語の発音に自身のない方も口のエクササイズだと思って、毎日一回、数ヶ月は行いましょう。発音は、言語の覚える・考える・読む・書く・聴く・話すのすべての面で必要な基礎能力だと、僕は思っています。
日本人にとってフランス語は、英語やドイツ語に比べて音が高く、強い破裂音がなくや大きく顎を動かす必要はないので習得は絶対的に簡単だと思います。
がんばって知的で美しいフランス語の発音をマスターしましょう。
それでは。
Au revoir!!
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